オイルトリートメントで使うオイル・ノイルの違いについて

まず、最初に、ここでの説明については、Dマネの個人的な知見により、作成しています。あくまでも個人的な見解であることをご承知おきください。

オイルやノイル(マッサージリキッド)とは?

オイルトリートメントで使うマッサージオイルには、いろいろな種類のものがあります。

大別すると、3種類に分類することができます。

ナチュラルオイル

ナチュラルオイルとは、植物などから生成されるオイルのことです。お米の糠などから生成されるライスブラン、ゴマを絞って生成されるセサミオイル等の他、ココナツオイル、グレープシードオイル、オリーブオイル、ホホバオイル等、様々なオイルがあります。
ナチュラルオイルは高価なものが多いのですが、肌へのダメージは最も低く、肌への浸透性があり、肌を良好な状態にする効果があります。
肌が弱い方や、体調があまりよくないときなどは、ナチュラルオイルを使うことをおすすめします。

ミネラルオイル(ベビーオイル・水溶性オイル)

ミネラルオイルとは、石油を精製して得られるオイルです。ただし、非常に高度に生成されており、ガソリンや石油の油くさい匂いはありませんし、揮発性もそれほど高くありません。ベビーオイル(ミネラルオイル)等の表記の場合が多いです。
水溶性オイルとして販売されているオイルのほとんどは、ミネラルオイルをベースとして精製されています。水溶性オイルとは、ざっくりいうと・・・水とミネラルオイルをシェイクして、乳化させて、それが落ち着いて透明になるまで放置しておいたものです。こうすることで、油の分子と水分子がくっついて、シャワーで落ちやすくなります。
いろいろな研究で、肌への浸透性があるとの報告がありますが、肌への浸透性はナチュラルオイルより低く、肌荒れを起こす方もいらっしゃいます。ただ、マッサージリキッドよりは肌へのダメージが少ないため、マッサージリキッドで肌荒れを起こすかたは、ミネラルオイルを試してみることをおすすめします。

マッサージリキッド(ノイル・ロイヤルノイル・モイル・米ノイル等)

マッサージリキッドとは、近年、様々な新商品が続々と開発され、種類が増加していますが、ベースとなる成分はグリセリンです。グリセリンはヒトの皮膚でも微量ながら生成されています。グリセリン分子内に水分子を取り込むため、保湿効果があります。そのため、化粧品などで保湿効果成分として広く利用されています。
マッサージリキッドは、シャワーで簡単に落ちるため、人気があるのですが、マッサージリキッドが塗布された状態で長時間放置していると、肌荒れを起こす方が少なくありません。また、使い始めた頃は大丈夫だったのに、肌荒れを起こすようになってしまうというケースもありますので、痒みや発疹などが認められた場合は、ミネラルオイルやナチュラルオイルに切り替えることをオススメします。

ノイルと肌荒れ

よくノイルで肌荒れしてしまうという話を耳にします。その要因には諸説ありますが、私(Dマネ)が考える要因は、大量のグリセリンにより、肌の水分を吸い上げられ、乾燥状態になってしまうというものです。
グリセリンは前述した通り、分子内に水分子を取り込み、水分を保持します。
しかしながら、大量のグリセリンが肌に塗布されると、大量のグリセリンが水分を保持しようとして、肌の中の水分を吸い上げてしまうため、肌が極度の乾燥状態に陥ってしまい、肌荒れになってしまうのです。
肌へのダメージを防ぐため、肌を守る成分が配合されてはいるのですが、どうしても肌へのダメージは少なくなく、肌荒れを起こしてしまう方が少なくないのが現状です。

ナチュラルオイルとミネラルオイルの違い

ナチュラルオイルは主に植物等から採取されるオイルです。ミネラルオイルは、石油を精製して得られるオイルです。
よく言われるのは、ミネラルオイルは肌に浸透せず、ナチュラルオイルは肌に浸透すると言われています。
オイルの成分の分子は、ある一定の配列の分子が何個も繋がってできている分子で構成されています。この一定配列の分子が何個つながってるのか?工業的に生産されるミネラルオイルでは、この分子の個数が大体そろっています。そのため、肌に浸透する際、大体、同じ深さでとどまります。
ナチュラルオイルでは、分子の大きさがそろっておらず、長くつながってる子もいれば、すこし短い子いたりします。それゆえ、最小の分子サイズにばらつきがあるため、肌の浅い部分から深い部分まで幅広く行き渡るように浸透します。

より肌に優しく、肌に保湿効果や肌の健康状態をよくするための効果が得られやすいのはナチュラルオイルです。

AromaDionaで用意しているオイル

製品として流通しているオイルトリートメント用に使用されるマッサージオイルやマッサージリキッドは、少しでも肌に優しくなるよう、様々な成分が配合されています。自分の肌に合う、合わないはありますので、実際に塗布してみて、すこし時間をおき、ぴりぴりしたり、かゆくなったり、赤くなったりしないかの確認をすることをお勧めします。

ライスブランオイル(ナチュラルオイル)

ナチュラルオイルで用意しているのは、この1種類のみです。
触り心地としては、サラサラとした使用感で軽いテクスチャーです。
肌にやさしいオイルで、安心して使えます。
反面、シャワーでなかなか落ちづらいという面もあります。

エンジェルベビーオイル(ミネラルオイル)

ミネラルオイルが主体のオイルです。
テクスチャーは軽く、滑りがよいオイルで、リンパを流したい施術に向いているオイルです。塗布後もすべりがキープするオイルです。
刺激は低く、肌荒れしづらいオイルですが、ナチュラルオイルと比較すると、刺激はやや強めです。
シャワーでの落ちは、あまりよくありません。

ナチュレラベビーオイル(ミネラルオイル)

ミネラルオイルが主体のオイルです。
テクスチャーは軽く、滑りがよいオイルです。
塗布後、しばらくすると、サラサラとした感触になり、滑りがキープしない傾向があります。
刺激は低く、肌荒れしづらいオイルですが、ナチュラルオイルと比較すると、刺激はやや強めです。
シャワーでの落ちは、あまりよくありません。
(追加購入しない予定なので、今後、Dionaでは利用しない予定です)

水溶性オイル(ミネラルオイル)

ミネラルオイル主体のオイルです。
テクスチャーは軽く、滑りがよいオイルで、このオイルを利用しているメンエスのお店は多いのではないでしょうか。
刺激は低く、肌荒れしづらいオイルですが、ナチュラルオイルと比較すると、刺激はやや強めです。
シャワーでの落ちは、そこそこ良く、ノイルで肌荒れを起こす方は、まず、これを試してみることをオススメします。

米 水溶性オイル(ミネラルオイル?ナチュラルオイル?)

成分を見る限り、最も多く含まれているのがコメヌカ油なので、ナチュラルオイルと言えるのかもしれません。その分量はわからないので、どちらともいえないのでは、「?」をつけてみました。
コメヌカ油(ライスブランオイル)ベースの水溶性マッサージオイルです。
テクスチャーは非常に軽く、水溶性オイルと似た感触です。
シャワー落ちは、そこそこ良いものの、水溶性オイルよりも、やや劣る感じがあります。
(追加購入しない予定なので、今後、Dionaでは利用しない予定です)

AromaDionaで用意しているマッサージリキッド

「ノイル」という名称はプロズビ社が製造しているマッサージリキッドの商品名です。
「ノイル」以外にも、数多くのマッサージリキッドが販売流通されていますが、その主成分はグリセリンのものがほとんどです。(グリセリンを主成分としないマッサージリキッドがあれば、教えてください!)
グリセリンを主体とするマッサージリキッドは水を足すことでテクスチャーを軽くすることができますので、自分の好みに調整できるというメリットがあります。

ノイル

よく見かけるタイプのノイルは、このノイルだと思います。使われたことのあるセラピストさんも多いと思います。
プロズビというブランドのマッサージリキッドです。主成分はグリセリン。
グリセリンは化学的にはアルコールの一種ですが、消毒等で使うアルコール(エチルアルコール、メチルアルコール等)のように揮発性が高いわけではなく、触り心地も、どろっとしています。
テクスチャーは重く、たっぷり塗布しても、圧をしっかりかけやすいです。
シャワーで簡単に落ちます。

ワールドジェイピー社が発売元・製造元ですが、韓国で製造されています。

米ノイル

最近、発売され、当店のセラピストさんたちに非常に人気のあるマッサージリキッドです。主成分がグリセリンで、ノイルと同じなのですが、刺激が少なく、肌荒れしづらい傾向があります。
肌のりが非常によく、テクスチャーも重く、圧をしっかりかけやすく、使いやすいと思います。
シャワーで簡単に落とせます。
ノイルと同じように、水で薄めるとテクスチャーが軽くなりますが、そのままにして半日くらいすると、独特の異臭が出てくることがあります。お水で薄めて使う場合、薄めたものは、その日に使い切るのが良いと思います。

ワールドジェイピー社が発売元・製造元で、日本で製造されています。

ロイヤルノイル

昨年、発売された国産ノイルです。こちらも主成分はグリセリンです。
テクスチャーは重く、たっぷり塗布しても、圧をしっかりかけやすいです。
シャワーで簡単に落ちます。